新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

様態および程度を表す前置詞句

形容詞を使用して、副詞句を作成することができます。例えば、「様態」を表す副詞句を作成する場合、easily ≒ in an easy way が可能です。これは特に複合形容詞など、副詞の形を持たない形容詞には非常に有効です。本日はこのパターンについて見てみましょう。

(1)「様態」を表す前置詞句: in + a [an] + 形容詞 + way [manner, fashion] で表現できます。
・in a mix-and-match way [manner, fashion]
→上記の例は、mix and match (種々雑多の物を組み合せる) から派生した複合形容詞 mix-and-match を使用して様態を表す副詞句を作成しています。Google の用例検索では、way のパターンが 49 件、manner のパターンが 53 件、fashion のパターンが 241 件ヒットします。


(2)「程度」を表す前置詞句: to [in] + a [an] + 形容詞 + degree [extent] で表現できます。
・to a significant degree [extent]
Google の用例検索では、degree のパターンが 44,200 件、extent が 51,100 件ヒットします。


(3) 上記のような形容詞から副詞句への変換は、当然のことですが、全ての形容詞で可能なわけではありません。現代の英文法 (第 7 巻) では、等価にならない例として下記のパラフレーズを挙げています。
a. John disappeared in a manner which was unbelievable.
b. John disappeared in an unbelievable way.
c. *John disappeared unbelievably.

感覚的には a. のパターンも不自然な気がしますが、ここでは c. だけ意味が異なるとしています。常に等価にならなくても、適切な使い方をすれば非常にこなれた英文が作成できます。うまく活用してください。