2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧
before 以下を時系列で訳すというものがあります。これは、訳し下す関係でこのように処理しています。本日はこれについて説明しましょう。(1) Web の例文を用いて解説しましょう。 ・Select the appropriate input mode before you start typing. 「適切な入…
英文法解説によると、unless を仮定法で使用できないというのは、比較的最近になって指摘され始めたことのようです。また、OALD および LDCE では、unless の仮定法での使用を認めていません。下記は OALD からの引用です。Unless is used to talk about a s…
以前解説した unless 節の「排他的条件」の説明はやや専門的すぎたので、本日は、具体的な例を挙げてもう少し詳しく説明をしましょう。(1) unless と if not がほぼ同義で使用できるのは、下記の場合です。 a. The software automatically opens this file i…
否定辞を含む unless 節は分かりにくくなるので不自然と判断する人もいるようですが、実際にはよく出会う表現です。本日は、この表現について考えてみましょう。(1) 英文法解説では、unless 節が否定辞を含む場合 if not では言い換えられないとして、下記の…
unless 節 と if 節は意味が異なるわけですから、当然のことながら、構文上の違いも存在します。辞書や参考書ではこの点を色々説明していますが、似たような解説が多く、あまり有用情報が得られません。本日は、unless は and と共起できるかについて検証し…
今回の前回に引き続き unless 節を扱います。極めて限定的ですが、仮定法 (=却下条件) での unless の使用が規範文法的に認められることがあります。本日はこの点を解説しましょう。(1) ジーニアスでは仮定法と共に用いられるのは「まれ」として、語法的に成…
unless と if not は、一般にほぼ同義と捉えられていますが、使い方や意味が微妙に異なります。今回はこの 2 つの表現に焦点を当ててみたいと思います。(1) 英英辞書の定義は以下の通りです。[American Heritage Dictionary of the English Language] Except…
any, every, all の中で訳しにくいのは any です。肯定文で使用される any は、通常、「どれでも」「どのようなもの [人] でも」「だれでも」などの訳を当てますが、そのまま上記の訳を入れると不自然になることがあります。そのような場合、every や all の…
another と such の結び付きですが、なかなか面倒なので少し整理をしたいと思います。another such + [名詞] が一般的ですが、ジーニアスでは、such another + [名詞] は誤用または方言と説明しています。今回はこの点について検証してみましょう。Google で…
some には「数量が多さ」を表す用法があります。これは「数量の少なさ」を表す some と対極にあるので注意しなくてはなりません。数量の多さを示す場合、口語では some に強調が置かれるのである程度判断できますが、問題は文章中に出てくる場合です。今回は…
当然ですが、now は過去時制でも使用できます。しかしこの訳はなかなか適訳が難しく、文脈に応じた訳が必要です。本日は「出来事や物語」の中で使用される now について見てみましょう。1. 英英辞書では明確に定義しているものがなく、下記の用例のみ見つか…
本日は代名詞 they を先行詞とする関係代名詞です。これもまた日本の辞書や文法書では具体的な記述がありませんので、少し検証したいと思います。ウェブで検索すると、they who が 189,000 件、they that が 205,000 件ヒットします。今回 they that の方が…
過去に取り上げた Jay's 時事英語研究の内容をベースにしたブログを公開しています。ご希望の方は下記のサイトからご登録ください。 http://www.mag2.com/m/0001091541.html
本日は代名詞 we を先行詞とする関係代名詞です。日本の辞書や文法書ではこれに関する記述がありません。しかし、実際にはかなり見かける表現なので、語法面を含めて考察したいと思います。1. 形態: Google で検索すると、we who は 1,980,000 件、we that …
一般の辞書や文法書では代名詞を先行詞にする関係代名詞を具体的に解説していません。せいぜい、ことわざや引用句で使用される he who...くらいでしょうか。当然ですが、he 以外も先行詞で取れます。英訳でこの表現を使用する機会はあまりありませんが、和訳…
try, attempt, strive, endeavor は似た表現ですが、微妙に意味が異なります。英英辞書で定義を見てもあまり具体的に書かれていません。これに関しては英和辞書の方が明確に定義しています。今回は、英英辞書と英和辞書の定義に触れながら見ていきましょう。…
昔の辞書はいざ知らず、「今の辞書に間違いはない」と考えておられる方は多いと思います。しかし、実際にはそう言い切れないところに難しさがあります。本日はこの点について考えてみましょう。結論から申し上げると、どの辞書や参考書にも大なり小なり、ミ…
「法 (Mood)」には、直説法 (indicative mood)、仮定法 (subjunctive mood)、命令法(imperative mood) の 3 つがあり、今回は「命令法」で書かれた文 (以降「命令文」) の訳し方を考えてみます。一般の文法書ではまず解説していませんが、文脈によっては「命…
今回は、not, no, never の後の or と nor 使い方です。これら 2 つを使い分けしている辞書もあり、実に興味深いフレーズです。本日はこの否定語を並立させる場合、どのような点に気をつけると良いか考えてみましょう。一般の辞書では、not [no,never] + A +…
so that 節を「目的」で訳すか「結果」で訳すかは結構悩むところです。辞書や文法書などではよく「カンマなし」は「目的」で「カンマあり」は「結果」で訳すことが多い、と記述しています。しかし、実際の英語ではこのカンマの有無はあまり期待できません。…
the way of doing と the way to do はほぼ同義で捉えて、あまり意味の違いを認識しない方もおられると思います。和訳の場合は内容を捉えるのでそれほど影響は出ないでしょうが、英訳ではこのあたりをしっかり区別しないと不自然な英語になることがあります…
文末に付加される to 不定詞を「目的 (〜するために)」で訳すか、「結果 ([主節内容を受けて] 〜する)」で訳すかは、翻訳初期では困ることが多いと思います。事実、学校英語では、絶対に「目的」で訳せないときにだけ「結果」用法を当てはめる傾向にありまし…
前置詞 of は単に「〜の...」と訳しても結構通じるので、安易にこの訳を当てる人も多いと思います。しかし、この of にはさまざまな意味があり、その用法をしっかり把握しておかないと応用は利きません。今回はこの「目的格関係の of」の用法についてじっく…
非常に混乱している表現に「上位互換」と「下位互換」、「前方互換」と「後方互換」があります。これらを英語で表わすと、それぞれ、lower compatible と upper compatible、backward compatible と forward compatible です。ネットで調べると定義がかなり…
一般にあまり知られていませんが、ダッシュには en ダッシュと em ダッシュと呼ばれるものがあります。前者は「短いダッシュ」を、後者は「長いダッシュ」を意味しています。これは、n と m の幅に等しいことが名前の由来のようです。それでは特徴や意味を含…
ダッシュは単純なようでなかなか使いこなすのが難しいパンクチュエーションです。本日は、ダッシュの意外な使い方と注意点を一つずつ挙げたいと思います。1. 読み手の視点を別の話題に移してから、また本題に戻るような場合に使用します。 Jane's graduation…
コロンはビジネス文書を書く際には大変有用ですが、個人的な文章にはあまり使われなくなってきているという人もいます。それは多くの人にとって「硬く」「形式ばった」表現に響くというのが理由のようです。このこともあり、友人宛の文書など、よりパーソナ…
本日もセミコロンの用法です。1 回目で書いた「2. 語句・節の列挙」についてさらに詳しく説明したいと思います。語句・節の列挙といっても実際にどのように使用すべきかはなかなか判断しにくいと思います。今回は、"Write right!: a desktop digest of punct…
セミコロンに関する追加情報です。読み手は「等位接続詞 (and, but, so, for)」の代用であるセミコロンに出会うと「さらなる情報が加わる」ことを予期します。つまり前節の clarification (明確化)、justification (事由)、consequence (結果) などを表す節…