新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

推量の助動詞 could#2

本日は番外編として推量の could を扱いたいと思います。一般的な日本の辞書で could は 50% 未満で might よりもさらに低い状態を表すと解説しています。本日はこれについて検証しましょう。

(1) 推量のパーセンテージ(復習):
これは以前「例示で用いられる推量の助動詞例示で用いられる推量の助動詞 - 新Jay’s時事英語研究」でも取り上げましたが、could はかなり低い位置に存在しています。

must (100%) → will → would → ought to → should → can → may, (米) might (50%) → (英) might → could → 0 %

【研究】1. 推量の助動詞は元は仮定法なので、現在形よりは過去形の方が好まれる傾向にあります。この流れから could が can の代用で使用されることが増えてきています。2. ときに「〜のはずである」のように強い意味で訳します。

(2) 具体例:
・Breaking the iPhone 4 screen could be a bigger issue than damaged displays in current iPhone models.(iPhone 4 のスクリーンが壊れると、現行の iPhone モデルのディスプレイが破損するよりもひどい問題になる可能性が高くなります。)http://188.65.36.75/2010/06/10/iphone-4-screen-broken-will-it-be-too-easy-to-damage/
【研究】ここで could がかなり低い確率で話をするのは不自然なので、can と同レベルの推量として訳す方が自然です。

次回は、また get の用法に戻ります。