新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

somewhere, anywhere, everywhere, nowhere の名詞用法#3

本日は everywhere の用法です。これは every place と同義です。

(1) ジーニアスでは「主語として用いられる場合は述部は be, seem などの連結動詞が普通」とあります。連結動詞として be 動詞は他の -where 用法でも可能です。seem に関しては everywhere のみならず、nowhereも可能です。下記に例を挙げましょう。
Everywhere seems to be sold out of them at the moment. (現在、これらはどこでも売り切れのようだ。)
→ A is sold out of B (A は B が売り切れである。) をベースとした表現です。
c.f. Nowhere seems to stock your magazine anymore.

・But then again, everywhere that has properly managed the introduction of such legislation has had similar results. (繰り返すが、こうした法律の導入を適切に管理しているところはみな、同様の結果をもたらしてきている。) http://tobaccocontrol.bmj.com/content/14/2/73.extract
→関係代名詞の先行詞になっています。

(2) 語法的には目的語と補語の位置にも来れるようですが、適切な例文があまりヒットしません。これは今後検証します。

次回は nowhere の名詞用法を扱います。