新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

somewhere, anywhere, everywhere, nowhere の名詞用法#2

本日は anywhere の用法です。これも非常に興味深い構造を有しています。下記に例を挙げましょう。

この語は主語・補語・目的語の位置に来れます。
Anywhere is where she's from. (どこかとは彼女の出身地だ。)
→主語の位置。
・My least favorite place to visit is anywhere that is hot and crowded. (暑くて混んでいるところはどこへも行きたくない。)
→補語の位置。be 動詞は A = B を構成するので、A と B を逆にして B = A で訳す方が自然になることもあります。
・Does anyone know anywhere that sells cheap, double beds? (ダブルベッドを安く売っている場所をどなたかご存知ですか。)
→目的語の位置。
・You have to drive far to get anywhere that is fun. (どこか楽しい場所に行くには車で遠くまで行かねばならない。)
→この anywhere は副詞でありながら先行詞になっています。

次回は everywhere の名詞用法を扱います。