新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

between A and B は A と B を含むか?

よく話題になる単語の一つに between があります。辞書の訳は「A と B の間に」なので、本来は A と B は含まないはずです。しかし、実際の英語ではこの A と B を「含む」と考えないと意味が通じないことがあります。今回はこの点について検証してみましょう。

下記は英英辞書における between の定義です。

・If something is between two amounts, it is greater than the first amount but smaller than the second. (CAMBRIDGE on line)

これを見る限りでは A と B は含まれませんよね。しかし、下記の例で上記の訳は当てられません。

・Income tax is one the taxes that you have to pay to the nation. It is the tax for the income you gained between January 1 and December 31 of the previous year.

ここで「1 月 1 日と 12 月 31 日」はカウントしないわけにいきません。辞書の定義が必ずしも一致しないのが時事英語です。この点を考慮に入れながら最も文脈に合う表現を当てるようにしましょう。