新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

go の用法#9

本日は「悪い状態への変化」を表す go です。 今回は「go + 過去分詞」の例を挙げますが、これにはすべての過去分詞が来れるわけではなく、通常、形容詞化しているものだけです。また、2010-05-20 - 新Jay’s時事英語研究でも触れましたが、現在分詞は来れません。それでは具体的に見ていきましょう。

・Myth: Lacking refrigeration, medieval people had no way to preserve food, and so when meat went rotten (as it so frequently did), spices were used to disguise the taste. (俗説: 冷凍保存できなかったので、中世の人々は肉が腐ると (事実よく起きていた) 味をごまかすのに香辛料を使用した。) Fresh Meat and Fish in the Middle Ages
【研究】この rotten は主語に、fish, fruit, vegetable, egg などがよく来ます。milk, cake, pie が主語に来る例は Google 検索では 10 件未満でした。
・Henry went from elated to depressed. (ヘンリーは大喜びしていたのに急に落ち込んでしまった。) [Semantic Interpretation in Generative Grammar, Ray S.Jackendoff]
【研究】go from A to B でも表現できます。この A および B は文法的には「補語」と考えることができます。

次回は、「変化」を表す go の雑多な用法を集めて解説します。