新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

go の用法#10

本日は「変化を表す go」の雑多な用法をまとめて解説します。

(1) Quirk et al. では接頭辞 a- の付く形容詞との共起を認めていません。よってここでは Google で用例検索をかけてみました。go + a- で検索すると辞書のサイトで使用不可の例文もヒットするのでここでは went で検索してあります。
・went awake: 1,100 件
・went alert: 1,840 件
・went afraid: 2,620 件
・went asleep: 39,700 件
【研究】 go asleep に関してはそこそこヒットするようです。

(2) 名詞補語を取る場合、political allegiance (政治的忠誠) を表すと、基本動詞辞典では説明しています。
・Their economy started dropping as soon as they went socialist. (社会主義化するとすぐに彼らの経済は悪化し始めた。) http://forums.macrumors.com/archive/index.php/t-21151.html
・Everybody says Dallas County has gone Democrat. (ダラス郡は民主支持に変わったと誰もが言います。) http://factpac.org/clay-jenkins-files/51-dallas-observers-jim-schutze-asks-the-right-question-what-kind-of-democrat-do-we-want-running-dallas-county
【研究】1. この用法はやや口語的なニュアンスが強いようです。ヒットするサイトも個人ベースのサイトや掲示板などが多くなっています。ビジネス レベルの英語では気を付けて使用する方が良いでしょう。2. 主語には地域 (郡、州、国など) や政府なども来れます。この手のものが主語に来るパターンは結構ヒットします。

次回は「go + 形容詞」で「〜の状態である」あるいは「いつも〜である」を表す用法を解説します。