原形不定詞を伴う「使役」have の発展編の続きです。
(1) 主語の行為を示す by doing は不可:
・The trainer made [had] the lion enter the cage by beating it up with a whip. (調教師はむちで打ってライオンを檻に入れさせた。) [Baron(1974)]
【研究】上記は非常に有名な例です。以前にも触れましたがhave の用法#4 - 新Jay’s時事英語研究、have は「 (動作主の自発性を促す)間接的な使役」を表すので、上記のような動作内容を表す by doing との共起は認められないようです。しかし、make は強制度が高いので上記の構文は取れます。
(2) 原形不定詞に「状態動詞」は不可か?:
・They both realize that they want to see there mom more often and have her live in the same town as them. (そこでもっと母親に会いたい、そして同じ街に住んで欲しいと、互いに望んでいることがはっきりした。)http://www.mozartsmagicflute.com/blogs/category-music/itemlist/tag/Activities
【研究】基本動詞辞典では Baron(1974) の例を挙げて状態動詞は不可としていますが、Google で "have her live in" で検索すると、4,170,000 件 ヒットします。これは引き続き検証が必要だと思います。
次回は、would have O do および will have O do が表す特別な意味を解説します。