新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

The fact [truth] is that S'+V'...の訳し方

本日は The fact [truth] is that S'+V'...の訳し方を扱います。いずれも「実は〜だ」「本当は〜だ」「事の真相は〜だ」のように、ほぼ同じように訳せますが、これは fact と truth の語義が重複しているいるためです。これ以外にも S + V + C の構文を利用すると違った訳し方ができます。本日はこれを取り上げましょう。

■いずれも構文的には S + V + C なので S = C となり、これを利用すると下記のような訳し方ができます。
The fact is that we have both prosperity and poverty, both surplus and deficit; and we are not able to choose between them. (我々は、貧困と繁栄、不足と余剰という相反するものを抱えており、いずれか一方を選択することはできない、というのが事実である。) (OUR PHILOSOPHY OF DESPAIR, RG Tugwell)
【研究】a. S = C から C = S と考えて、上記のように「〜というのが事実だ」と訳すこともできます。b. これは厳密には意訳になります。c. 「貧困と繁栄」「不足と余剰」のように日本語として自然な順に並べ替えることもできます。
The truth is that the government has no effective way of combating this. (政府はこれと闘う効果的な方法を有していない、というのが真実である。) The time bomb that could go off under Gillard at any tick
【研究】a. S = C から C = S と考えて、上記のように「〜というのが真実だ」と訳すこともできます。b. これは厳密には意訳になります。

次回は give の用法に戻ります。