新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

◇many a の用法

本日は many a の用法を扱います。これは、many よりも個々を強調した表現で、基本は文語用法ですが、文脈によっては一般文書レベルの表現でも使用されます。それでは具体的に見ていきましょう。

Many a quarrel between the two brothers was the result, and the sound of angry voices broke the stillness of the glen. (その結果、この 2 人の兄弟間では口論が頻発し、渓谷の静けさを打ち消すようなどなり声が響き渡った。) (THE BROTHER'S REVENGE, A STORY TOLD BY A DETECTIVE, T. B.)
【研究】①上記は文語的な文脈での使用例です。②many a + 単数名詞は文法的には単数扱いです。
・Having built many a PC, I can honestly say it’s pretty simple building a machine using stock or aftermarket components and parts. (数多く PC を作成してきたので、正直、手持ちの部品あるいは後付けの部品やパーツを使ってマシンを構築するのは実に簡単だと言える。) Puget Systems' Serenity Silent PC Reviewed - Futurelooks
【研究】それほど、文語的ではない文脈でも使用できます。
Many a time did she promise her family that she would reform, but now her reformation seemed almost impossible for even her to bring about. She was like a dope addict subject to every beacon. (幾度となく彼女は家族に更生を誓ったが、その当時、彼女が根本的に変わることはまず永遠に不可能と思われた。というのも彼女は麻薬常習者のように、あらゆるベーコンを食していたからだ。) (Family Eternal, Roy A. West)
【研究】①many a time は many times とほぼ同義ですが、やや形式ばった表現と言えます。②文頭に来ると倒置が置きます。③上記の now は過去時制で使用されるものです。過去時制で使用される now - 新Jay’s時事英語研究