新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

◇a number of の説明 (ジーニアス第4版)

本日は番外編で、a number of の用法について追加説明です。

以前、a number of は some か many か - 新Jay’s時事英語研究で「ジーニアスでは「多数の」か「若干の」になるのは文脈によると記述しています。またジーニアスには「米国には『多数の』の意味で用いるのが普通」とも書かれています。文脈に左右されるという点に異存ありませんが、「米国では〜」には、やや違和感を覚えます。下記に例を挙げましょう。」と説明しましたが、現在、ジーニアス第4版(G4)では、「(米)では「多くの」の意に用いるのが普通.」が完全に削除されています。この辺りが辞書の怖いところです。普段から時事英語に触れる機会があり、辞書の問題点を理解している方ならば問題は少ないかもしれませんが、「語法はジーニアス」と考え、鵜呑みにしていると痛い目に合います。

辞書の語法は必ず最新版を購入して確認するようにしましょう。

次回は、like の用法に戻ります。