新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

have の用法#4

本日は原形不定詞を伴う「使役動詞」have の用法です。この「使役」は「間接的な」ニュアンスが強くなります。本日はこの点を含めて解説しましょう。

(1) 間接的な使役:
・As usual for this bloody airport, they had us empty our backpacks on their checking tables, take off our jackets, earphones, …, all the way down to my boots. (こういった血まみれの空港ではよくあることだが、関係者が検査台で私たちのバックパックを空にさせ、ジャケットを脱がし、イヤホーンを外させていった。そして頭からつま先までチェックが行われた。) The Blue Talkz...: The KLM Nightmare!
【研究】関係者が協力を求める形で上記の行為を行わせたのが分かります。これを make で表現すると、「強制」のニュアンスが強く出ます。
・She usually doesn't have many visitors ever since the incident. Ah, just head up to floor 73 and I will have her meet you there. (あの事件があってからここのところ彼女を訪れる人はあまり多くないんだ。とにかく、73 階に行ってみて。彼女にはそこで会うように伝えておくよ。) Girl Brought Down World CH1-5 by viviG on DeviantArt
【研究】1. 会うように促しているのが分かります。2. 上記では「伝えておく」の部分で間接的な使役のニュアンスを出しています。

(2) 結果相の使役:
・I actually had my husband go there too, and he had a good experience as well. (実際に夫もそこへ行かせました。彼も同じように良い経験をしたようです。) Great Clips in Dawsonville | Great Clips 837 Highway 400 S, Dawsonville, GA 30534 Yahoo - US Local
【研究】1. have は「結果相」なので、上記の例文では「夫が実際にそこへ行ったこと」が含意されます。2. 一方 get + O + to do は「起動相」なので、最終的にそれを成し遂げたかは文脈依存になります。

次回も「使役」の have を扱います。