新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

alert の訳

本日は番外編で alert (名詞) を扱います。この語は一般の辞書では「警報」「警告」「警戒態勢」など、マイナスの意味しかありません。ビジネス技術実用英語大辞典のみ「通知」というプラスの訳語をサポートしています。それでは具体的に見ていきましょう。

1. IT・通信では片仮名で「アラート」と表記することも多いこの表現は意外に「プラス」の意味で用いられることも多くなります。
例: Google アラートは、指定したキーワードに一致する検索結果(ウェブやニュースなど)をメールで配信するサービスです。Google アラート - ウェブ上の面白い新着コンテンツをチェック
→ここでは「アラート」と片仮名で表記されていますが、あえて訳せば「お知らせ」などになります。

2. Wiktionary では下記の説明があります。
A notification of higher importance than an advisory. (報告よりもさらに重要性の高い通知。)

このように「プラス」の意味で扱われる alert には、上記以外にもさまざまな訳が当てられると思います。いろいろ探してみましょう。

次回は、win の用法に戻ります。