新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

be の用法_43_S be doing_9

本日も前回の用法の続きです。本日は丁重さを表す表現を扱います。

次の例を見てみましょう。

1. I hope you'll give us some advice.(我々が幾ばくかの助言が得られることを私は期待しておりますよ。)
2. I'm hoping you'll give us some advice. (私たちに少しご助言をいただけることを私は望んでおります。)
3. I was hoping you'll give us some advice. (私たちに少しご助言をいただけることを私は望んでおりました。)
4. I was hoping you would give us some advice. (私たちに少しご助言をいただけると本当に助かるのですが。)
【研究】1.はやや強調して訳してみましたが、やや上から目線での依頼になる可能性があります。それに比べ 2.は進行形が持つ「一時性」や「未完結性」からかなり丁寧度合いが増します。3.は 2.をさらに発展させたものです。過去の段階で「望んでいた」と表現しているものの、was hoping が取る that 節内容は「未来時制」であることから話者はまだ望んでいることを表しています。これにより、聞き手への「押しつけがましさ」がほぼ消え、丁寧度合いが相当増すことになります。4.仮定法を用いるとかなりへりくだった表現となります。

次回も本用法を扱います。