新Jay's時事英語研究

実際の翻訳案件ではよく見かけるものの、一般の辞書や規範文法書ではなかなか理解できない用法などを集めて解説します。 加えて、辞書では見出語だけで例文がないものも集めて用例解説します。

以降

本日は番外編で「以降」を扱います。本来この表現は、通常「基準点」を含みますが、これが曖昧になることが多くなってきているのが気になる点です。基準点を含まない例は下記のとおりです。

・また、最初の製品版のバージョン番号およびそれ以降Service Pack のバージョン番号も掲載します。
・表 A-5 は,OpenVMS VAX および OpenVMS Alpha バージョン 7.2 およびそれ以降のバージョンで使用できる関数を示しています。http://h50146.www5.hp.com/products/software/oe/openvms/manual/v73-2/html/C_RTL1/docu_033.html
・この補足的なコード ("Upgrade") とは「アップグレードのみ」ということであり、Windows(R) CE オペレーティング システム ソフトウェア バージョン 2.0 およびそれ以降のバージョンのデバイスの利用を意味しています。http://casio.jp/hpc/support/ce_service_221.html
【研究】①上記はマイクロソフト、HP、およびカシオの例です。②[イタリック体の部分] + [以降] で十分表現できるはずですが、人によって「以降」の解釈が揺れるため上記のような表現が出てきていると思われます。

次回は manage の用法に戻ります。